司 歩 看護師

司 歩 看護師 インタビュー

Q&A

長所
頑張り屋です。
短所
たまに頑張りすぎてしんどくなります。
趣味
ドラマを見る ゲームをする
特技
寝る。
好きな食べ物
焼肉
嫌いな食べ物
魚介類
好きな色
黄色 オレンジ
好きな歌or初めて買ったCD
硝子の少年
影響を受けた有名人
辻希望さん
好きな本
漫画
好きな漫画
いろいろ
好きなスポーツ
テニス
好きな映画
もののけ姫(ジブリ、ディズニー好きです)
犬派、猫派?
犬派
アウトドア派、インドア派?
インドア派
子供の頃憧れた職業
獣医
子供の頃得意だった教科
国語
言われて嬉しい言葉
ありがとう
おすすめの手土産
ステラおばさんのクッキー
出身地
大阪

インタビュー

助産師を目指したきっかけ
助産師を目指されたきっかけを教えていただけますか?
資格を持ちたいことと、子どもに関わる仕事をしたいと思い、当初から助産師になることを目標としていました。そのため、看護師資格を前提とした助産学科のある学校に進学しました。
助産師になるには、看護師資格も必要なのですか?
助産師になるには、看護師資格が必要です。私は、看護師資格を取得してから助産学科で学びました。実習では、1年間で10件のお産を担当しなくてはならないのですが、初めて赤ちゃんを取り上げたときは、本当に緊張でいっぱいで…。正直、あまり覚えていないんです。男の子だったのか、女の子だったのか…。 最初の頃は、本当に緊張の連続でした。
現在の仕事とモチベーション
現在は助産師ではなく、看護師として?
はい。今は、直接お産に関わることはありませんが、妊娠を目指す患者様をサポートする仕事にやりがいを感じています。赤ちゃんが生まれる瞬間に立ち会えなくなったのは少し寂しいですが、赤ちゃんを授かりたいと願う患者様の不安を和らげることは、とても大切な仕事だと実感しています。 「赤ちゃんが生まれました」や「妊娠しました」という報告をいただいたときには大きな喜びを感じます。それも、モチベーションにつながっています。
具体的にはどのようなお仕事をされているのですか?
主にコールセンターで患者様からの質問や相談に電話で対応しています。治療は心身ともに負担が大きいため、患者様が安心して治療を受けられるようサポートしています。また、通院されてない方の無料カウンセリングも行っており、不妊治療に関してわかりやすく説明するように心がけています。
患者様の心に寄り添う
患者様からはどのような相談が多いのでしょうか?
無料カウンセリングでは、通院されていない方、不妊治療をしたことがない方が対象になるので、治療方法や年齢的に妊娠は難しいのでしょうか?などの質問が多いですね。通院されている患者様は薬の飲み方や注射の仕方、薬を飲み忘れた場合の対処法などの質問も多くあります。 ほかには、治療に納得できていない、疑問がある場合に、ご相談の電話をいただくことがあります。そのようなときには、カルテを確認しながら注意深くお話しています。医師との診察時に話したことがその場ではわかっても、帰ったらあやふやになってしまったり、納得したつもりだったけど疑問が出てきたり、不安に思ったりすることもあるので、そうした時にお電話をいただくことが多いです。 その場で説明ができることはしますが、医師に確認しなければならない件は、確認後に患者様に折り返し電話をかけ直すようにしています。患者様と医師との橋渡し役となり、患者様が納得して治療に臨めるよう、わかりやすい説明と丁寧な対応を心がけています。
治療を休むことへの葛藤とサポート
不妊治療では心のケアも重要だと思いますが、いかがでしょうか。
そうですね。治療がうまく進まなかったり、なかなか良い結果が出なかったりすると、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまい、『もうやめたい』とか『治療を休みたい』とおっしゃる患者様もいます。ただ、本当に『やめたい』『休みたい』のか、本当は『やめたくない』『休みたくない』のかは、きちんとお話を聞かなければわかりません。 最終的にどちらにするかを決めるのは患者様ご自身ですが、それを支えるのが私の役割だと感じています。 私は、治療を一時的にお休みする期間も、赤ちゃんを授かるための大事な期間だと思っているので、休むことのメリットもお伝えしています。リフレッシュして、また治療に取り組むことも大切です。 例えば、「少し休んでもいいんですよ」とお話すると、「あ、こういうときには休んでもいいんだ」とお休みされてスッキリして治療に戻ってくる方もいますし、逆に「だったら、もう少しがんばってみよう」と治療を続けられる方もいらっしゃいます。患者様が『休んだほうがいいよ』と背中を押してほしいのか、『続けたほうがいいよ』と励ましてほしいのか、気持ちに寄り添いながら対応しています。
お話を聞く際に特に心がけていることはありますか。
どのようなご相談であっても、患者様のお話を慎重に聞くことを大切にしています。なかなか言葉が出てこなかったり、どう言えばいいのかわからず困っているのかな?というときもあります。そんなときは急かさずに「ゆっくりで大丈夫ですよ」とお伝えするようにしています。 また、相談中、患者様がお話している間は、相づちを打って聞くようにしています。無言が続くと『電話が切れちゃった?』と不安になる方もいるので、話を聞いていることに安心してもらえるよう工夫しています。
厳しい現実を伝えることも
治療をお休みしたいということについて、厳しいお話をしなければならないこともあるのではないですか?
そうですね。例えば、採卵しても卵子が取れない場合や、治療を休むことで生じるリスクについてお伝えすることもあります。休んでいる期間に採卵できる周期を逃す可能性があることなどもお話しします。 ただ、私から『休みましょう』とか『続けましょう』とは言えません。患者様がどちらの道を選ぶにしても、現実をしっかり説明し、その上で支えられるよう努めています。たとえ厳しい状況の説明が必要な場合でも、「いつでも連絡してくださいね」と伝え、相談しやすい環境を整えることが大切だと思っています。
患者様の選択を支える存在として
患者様の迷いや不安に寄り添って対応している様子がよくわかりました。
ありがとうございます。治療を休むことも、続けることも、どちらにもリスクやメリットがあります。例えば、先ほども言ったように休んでいる間にいい卵子が育つ周期がくるかもしれません。特に年齢が高い方は、それをとても気にします。でも、休んでいる間は、治療を忘れて気持ちをリフレッシュすることができ、それが赤ちゃんを授かりたいという気持ちを呼び起こすこともあるでしょう。そのどちらを選んでも後悔しないようにサポートするのが私たちの役目です。 患者様が納得して治療に臨めるよう、これからも寄り添い続けたいと思います。
仕事のストレスと解消法と健康の秘訣
患者様に寄り添う一方で、ご自身のストレスもあると思います。どのように解消されていますか?
ストレス解消法は「寝ること」です。今日はもう無理、と主人に伝えてご飯を作らず寝てしまうこともあります。寝て気持ちを切り替えることで、またがんばろうと思えるんです。
お仕事で忙しい中、健康管理で気をつけていることはありますか?
しっかり食べて、よく寝ることですね。特にお肉が大好きです。お肉を食べることで元気を保っています。大阪ではカレーに牛肉を使うことが多いですが、私はミンチ肉のキーマカレーが好きです。
患者様に寄り添う日々でのやりがい
不妊治療の現場で働く中で、大変さややりがいを感じることはありますか?
不妊治療は難しく、思うようにいかないこともあります。患者様一人ひとりの想いに寄り添うことの責任の大きさを常日頃実感していますが、その分やりがいも感じています。 私たちは、患者様の不安をできる限り和らげ、安心して治療を受けていただけるよう日々努めています。最初は不安だった声が、電話を切る頃には明るい声になり、「相談してよかった」と言っていただける瞬間が、何よりの喜びです。 また、妊娠の報告や出産したよというお手紙などをいただいたときは、本当に嬉しくなります。
卵子凍結についての相談も増えていると聞きました。
はい。女性は、35歳を過ぎたぐらいから、だんだんと妊娠が難しくなっていきます。卵子凍結のメリットやデメリットを丁寧にお伝えし、将来の妊娠に備えて納得していただけるようお手伝いしています。
最後に患者様へのメッセージ
最後に、不妊治療を考えている方や患者様へメッセージをお願いします。
不妊治療では疑問や不安を抱えることも多いと思いますので、遠慮せずに相談してください。納得できる治療を受け、後悔のない治療を進められるよう、全力でサポートします。 また、妊娠を目指す中で心身ともに健康でいることが大事です。 やはり基本的なこと、食生活、運動、睡眠など、当たり前と思っていることを見直してみることが大切だと思います。よく食べて、よく寝て、ストレスを上手に解消してください。私は寝ることです! 特別な何かではなくて普段の生活をきちんとすることが大切ですね。 みなさんが赤ちゃんを授かる日を心から応援しています。