こんにちは、培養士の髙野です。
昨日3/16 23時36分に福島県沖を震源とする地震が発生しました。
銀座院のある東京都中央区でも震度4の揺れが観測されたとの事です。
まず、被害に遭われた方々が1日でも早く安心して元の生活に戻れる事を心よりお見舞い申し上げます。
当院の患者様におかれましては当院にお預け頂いている凍結卵子・胚、精子または培養中の卵子や胚に関してご心配があったものと思われます。
昨晩、余震の様子を見つつ、当院の培養士が2名で院内の点検に向かいました。
外来と培養室共に電気等問題はなく、培養器も正常に稼働しておりました。
培養器の卵を培養している容器が倒れていたり、中身が溢れることや、培養液が容器内で飛んでいることも無く、培養中の卵は全て定位置にあったとの報告を受けました。
また、培養器1台で警告ランプが点滅しアラートが鳴っていたとの事ですが、これはおそらく地震の揺れで培養器の周りに入っている水の水位が変化した為です。
この培養器に関しては夜間は使用しないもので、患者様の胚や卵子は入っていませんのでご安心ください。
無論、凍結中のタンクにも異常はありませんでしたので、当院に凍結卵子・胚・精子をお預けの患者様、現在培養中の患者様にはご安心頂ければと思います。
その他院内に関しましても、引き出しが飛び出していた箇所があったものの、引き出しや棚の物が何か落ちていたり、倒れてるという事もかったとの事でした。
システム化が進む現在は、遠隔で液体窒素やラボの培養器内等を確認を行うことが可能ですが、やはり人の目で確認する事も必要になります。
また、停電等でシステムダウンした際には人の目で確認する他ありません。
今回のように夜間に災害発生が発生した際にはスタッフの安全を確保しつつ出来るだけ早く現場の確認を行なっております。
引き続き皆様に安心して通院して頂けるよう、努めていければと思っております。