理事長の中村嘉孝です。
今日は、3つの会合が重なりました。
朝は7時半から朝食をとりながら、月に一度の経営セミナーです。
講師は、同族会社の4代目社長に就いたものの会社をつぶし、今は同族会社の研究をしながら経営コンサルタントをしているという面白い方でした。
同族会社は弊害が多いイメージですが、最近はメリットが注目されているそうで、国内外の豊富な事例で解説をしていただきました。
昼は慈善団体の会合で、昼食のあと卓話を聞きました。
講師の先生はもともと犯罪学者で、カジノの研究をしておられ、話題のカジノ法案のキーパーソンです。
「カジノを合法化することで、むしろ犯罪組織の関与がなくなる」など、大学の先生らしい知的刺激に富んだお話でした。
ちなみに完全に自由市場のラスベガスにはマフィアの影はなく、カジノの取り分(寺銭)はたった2%ほど。
「ギャンブルするなら、ラスベガスがいちばん得ですよ」とのことでした。
夜は7時から婦人科腫瘍のセミナーで、絨毛性疾患についての話でした。
絨毛性疾患というのは胞状奇胎や絨毛がんなど、異常な受精卵によって妊娠することで起きてくる病気です。
腫瘍学の範囲に入りますが、体外受精を専門にする当院にとっては、とても重要な疾患です。
要点が絞り込まれた素晴らしいレクチャーで、なにもかも興味深く聴きましたが、特にDNA診断と病理診断の乖離についての話では、日ごろから疑問に感じていたことがクリアになりました。
その後、立食の懇親会が用意されていたのですが、さすがに力尽きて、失礼をしました。
朝からずっと頭をフル回転の一日で、学生時代にもどったような気分でした。