理事長の中村嘉孝です。
野田聖子さんの出産について、日本産科婦人科学会は報道に対し「コメントを控える」とのことでした。
生殖倫理について産科婦人科学会に聞くのは、携帯電話のマナーについて電気通信情報学会にコメントを求めるに等しいことで、今回、学会は誠に適切な対応をされたと思います。
しかし、かつての諏訪マタニティークリニックや大谷クリニックについての、学会の騒ぎは一体何だったのでしょうか。もちろん、「それらのクリニックは売名と金儲けがしたいだけだ」という批判は、その通りだと私も思います。根津先生や大谷先生の「患者さんのためにやむなく」というのは、まあ、屁理屈です。
しかしながら、そのような人々がいなければ、社会に何の進展もないというのは事実です。
警鐘を鳴らし、批判するのは誰でもできますが、では具体的にどうすべきかを決めるとなると、「いろいろ難しい問題が…」といつまでも言っているだけです。