理事長の中村嘉孝です。
先日、葬儀の話を書きましたが、数年前に梅田の目抜き通りにあるホテルの一階に、突如、葬儀社ができたことがありました。
「○○葬儀社」という巨大な看板が掛けられ、「ああ、漫画のようなことを本当にするのだなあ」と思ってみていたのですが、某新聞のコラムで、経済の専門家がこのことを取り上げ、次のようなことを書いていました。
「ホテルに葬儀社ができたのを見かけた。少子高齢化の時代を考えると、一つのビジネスモデルだ。」
最初は皮肉と思って読んでいたのですが、本気のようで、誰がみても競売妨害なのが、全く念頭にないようです。
さて、不妊治療でも漫画のようなデタラメの治療法をぶち上げて、それが画期的な治療法として記事になることがあります。科学部の記者なら分かりそうに思うのですが、現実には世知に長けた連中にしてやられるのでしょう。
一番困るのは、記事をみた患者様が、そういった施設に転医したいと言われる時です。
「いいカモにされるだけだから」と申し上げたいのですが、確実な根拠なくそんなことを言うわけにもいかず、あまり言うと、僻みや嫉みのようにも思われるし、どうしたものか悩みます。