研究会に参加しました。

研究会に参加しました。

先日、ある研究会に参加してきました。大学医局関連の研究会ですが、そこで、「当院で行ったmicroTESE(顕微鏡下精巣精子回収)の検討」との演題で発表してきました。

オーク会では以前よりTESEを行っていますが、今回はその中でも特に、非閉塞性無精子症の治療を中心に、成果をまとめました。一般に射精精子が回収できない患者さんにTESEを行いますが、原因は大きく2つに分かれます。

ひとつは精管が詰まっている閉塞性無精子症の方です。
この場合は、中に精子があることが確実ですから、比較的簡単です。

もう一つは、造精機能に障害のある非閉塞性無精子症です。
こちらの方は、そもそも精巣での精子を造る力に障害があるので、まったく造精機能がない場合には、どうやっても精子を回収できない場合があります。
しかし、わずかでも造精機能が残っている場合には、直接、精巣を手術用顕微鏡で確認して、必死で精子がつくられている部分を探し、授精可能な精巣内精子を回収してきます。

実際に当院でもこの2年ほどの間でも、ご主人が非閉塞性の無精子症のカップル8組で妊娠を確認、残念ながら2組は流産されましたが、そのうち3組がすでに出産、あと3組ももうすぐ出産の予定です。
精液に精子が全くなくても、半分以上の方は手術で精子が回収でききます。
一匹でも精子を回収できれば、妊娠のチャンスはあるわけですから、当院では、積極的にTESEを行い、医師も技師も決してあきらめず、時間をかけて精子を探しています。

今日も、今からmicroTESEがあるので、頑張ります。