医師の船曳美也子です。
こちらは肥満女性の不妊治療前の体重減少は、経済的なコストも下げるという報告です。
BMI30以上の37歳以下の女性で低カロリー食による3ヶ月のダイエット指導を受けた27名と、体重減少をするように言われただけの22名の、その後１年間の妊娠率を比べました。
すると低カロリー食によるダイエット指導を受けたグループのほうが、体外受精を受ける率も減り、代謝もホルモン値もまた精神状態もよくなり、妊娠率は受けてないグループの14％に比べ、受けたグループは48％と有意に高かったということです。
また今回ユニークなのは、それが経済的にどれだけ安上がりになったかという試算で、このダイエットにより、9,360USドル（日本円で75,0597円）の節約になったとうことです。
SIM教授は、出産や妊娠中の肥満のリスクを説明するだけでなく、実際に妊娠前体重管理のプログラムを提供することの重要性を説かれています。
実は当院のダイエットプログラムも、7年前にSIM教授と同じく体重を落としてくださいというだけでなくhow toを提供しなければ、と思って考えられたプログラムです。