医師の船曳美也子です。
女性1人が生涯に産む子どもの推定人数を示す合計特殊出生率が、2011年は前年と同じ1.39だったことが、厚生労働省が5日に発表した人口動態統計(概数)で分かりました。
05年の1.26を底に上昇傾向が続いていましたが、回復ペースが鈍っているようです。
赤ちゃんの出生数は、戦後に統計を取り始めた1947年以降最少の105万698人で(前年比2万606人減)、第1子出生時の母親の平均年齢は30.1歳(同0.2歳増)と、初めて30歳を超えて、晩産化が進んでいます。
第1子出生時の母親の平均年齢の晩産化は、80年26.4歳、90年27.0歳、00年28.0歳と年々進んでいます。
少子化対策は厚労省がいろいろ行っているようですが、家族形態の変化や、女性の社会進出といった時代の流れとともに、やはり不況による経済的問題も大きいです。
また、それは、不妊治療においても同じで、体外受精を受けたいが、費用が問題という方が多いのも事実。
体外受精の治療については、大阪市は、初年度(4月から翌年3月まで)に15万円×3回の助成金をだしていますし、他の市も同様の補助金をだしています。
意外にご存知ない方も多いので、一度お住まいの区保健センターでご確認いただいければと思います。