この11月8-9日、長崎の日本生殖医学会に参加してきました。
関西から長崎は結構遠いと思いましたが、飛行機に乗れば1時間くらいで着きます。病院から学会場までの時間は片道3時間半程度でした。
飛行機に乗るのは苦手なので緊張しましたが、今回は揺れもなくスムーズな離着陸で、遊園地の乗り物よりは怖くないと思いました。
さて、学会では、去年より男性不妊の内容が増えてきていました。
また、発表や講習の内容も精子をどう回収するかの啓蒙がなされていました。
今の時代、血液がんや若年性の悪性腫瘍で化学治療を行います。治療に伴い造精機能が非常に落ちることがわかっており、その説明まではされているのですが、もとの病気の深刻さもあり、病気寛解後のための精子の凍結保存についてはあまり話ができていないようです。
泌尿器科で治療される精巣腫瘍等については、精子の凍結や悪性手術時のTESEの話はあるようですが、生殖医療と距離のある診療科では、すべての患者さんに精子凍結の話が伝わっているわけではないようです。
その人の考え方や人生がありますし、悪性の病気の告知を受けた衝撃もあるとおもいますが、どこまで説明し、準備をするかを考えていくことも大切だと思いました。