カウンセリング外来

カウンセリング外来

医師の田口早桐です。

限られた外来時間では相談しきれないことをきちんと時間をとって相談できるようにと設けられたカウンセリング外来も、始めてから早1年経ちます。

実は初めの頃は、30分いくらというお金を払っていただくのだから、私のほうもきちんと準備していなくてはいけない、とか、それなりに解答らしきものを出さなければいけない、と焦っており、結構なストレスになっていました。

当院に通院されている方の場合は、事前にカルテをみてあれやこれや考えますが、他院通院中の方や、飛び込み(?)の方の場合は事前にこちらが準備できませんから、仕方ありません。

しかし、実は、カウンセリングでしている作業というのは、今までの経過を一緒にたどり、その後で私の僭越ながらも一応プロとしての経験と知識に基づいて正直な意見を述べる、そしてご本人も率直な自分の思いを言う、そうこうしているうちに自ずと結論が出てくる、という感じです。

経過を見ているうちに「これはもう一度確認しておいたほうがいいのでは」とか「やはりこの方法が合理的だ。」「これはいいかもしれないけど、私はしたくない。」など、いろいろ出てくるし、考えもまとまってきます。

もし皆さんが、不妊治療に行き詰まっていて、考えをまとめたい場合など、ご利用いただいたら少しはお役に立てるのではないかと思います。