理事長の中村嘉孝です。
米国生殖医学会に参加するために、ハワイのホノルルに来ています。やはりハワイということで、いつもより日本からの参加者も多いように感じます。
今回は主に不妊関係の手術についての情報収集をしていました。子宮筋腫や卵管水腫への対応については、当院の現在の方針と大きく異なる意見はありませんでした。
子宮中隔についても、当院と同じく切除すべきという見解が大勢を占めるようになってきています。
一方、双角子宮については、はっきりしたエビデンスがないものの、信頼できる発表者のデータでは手術で妊娠率が改善しているので、当院でも積極的な手術をする方針にしたいと思っています。
また、日本でも大きなニュースになった子宮移植について、スウェーデンのマッツ・ブレンストレム教授が講演を行い、長い基礎研究と動物実験を重ねて世界初の出産に漕ぎ着けたその熱意と努力にスタンディングオーベーションを受けていました。
ところで全く関係ないのですが、出発前に「大きなハリケーンが直撃しそうだ」という情報が入ってきました。私の飛行機は問題なかったのですが、一日遅れで出発するエンブリオロジスト2名のJAL便がキャンセルになるということで心配していたのですが、なんとかとか無事に来れました。ちなみに、ハリケーンはANAという名前でした。