不妊に関するニュースをお届けします 2014年12月

不妊に関するニュースをお届けします 2014年12月

不妊に関するニュースをまとめて、定期的に発信しています。
客観的な事実に基づいたニュースをお届けします。

*>不妊治療用のプロゲステロン膣製剤が登場 (2014/11/14)*
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/201411/539458.html

  • 日本で初めてのプロゲステロン製剤が登場
  • 膣内へ投与することで黄体補充を行い、妊娠率の向上をはかる薬

オーク会からのコメント
不妊治療に利用できる新薬「黄体ホルモン製剤プロゲステロン(商品名ルティナス膣錠100㎎)」が厚労省から承認を受けました。
この薬は、妊娠の働きや妊娠後に妊娠を持続させる働きを持つ黄体ホルモンの補充を行ってくれる薬です。今までも筋肉注射でプロゲステロンの補充を行うことは可能でしたが、筋肉注射による強い痛みが患者さんの負担となる問題を抱えていました。

新薬「黄体ホルモン製剤プロゲステロン」は、日本で初めてプロゲステロン製剤として厚労省の承認がおりたものです。専用のアプリケーターを使って膣に直接、挿入することができるので、筋肉注射のように強い痛みを伴うことはありません。妊娠の維持や着床率アップが期待できる薬として、注目されています。

*>日焼け止め成分が男性不妊の原因に? 米国立衛生研究所(2014/11/17 13:36)http://www.cnn.co.jp/fringe/35056667.html

  • 日焼け止めに使われる化学物質に男性不妊の原因の可能性が発見される
  • ベンゾフェノン2と4HO-ベンゾフェノンの2種類が男性の尿から高く検出

オーク会からのコメント
男性不妊は近年、日本でも大きく注目を集めている問題です。今は男性も通いやすいクリニックなどもあり、精子検査も出来る限り患者さんのストレスを少なくする方法が考えられています。

アメリカの男女500組を対象とした調査で、日焼け止めに使われている化学物質が男性不妊に影響を与えている可能性があるという調査結果が出ました。

この調査で、妊娠までに長期間かかったカップルの男性の尿から共通して、日焼け止めや保湿ケア用品に利用される、ベンゾフェノン2、4HO-ベンゾフェノンという2つの化学物質が多く検出されたことが発表されました。まだ、男性不妊が起こる仕組みや化学物質と男性不妊の関係性は明らかになっていませんが、この関係性が明らかになることで、男性不妊の研究も進むことでしょう。

当院では、体外受精セミナーを定期的に開催しています。詳細はこちらまで。