検査部の濱田です。
今回私は5月30日と、31日に開催された、第56回日本卵子学会に参加しました。
この学会では、実際の現場で働いている方や大学で研究している方など様々な分野の方が参加されていました。興味深い内容も数多くあり、とても参考になりました。
中でも、特に興味深いと感じたのは、「ヒト円形精子細胞を用いた顕微授精における臨床成績」という演題です。この演題では、その円形精子細胞を用いた顕微授精の研究についての報告をされていました。
顕微授精に用いられる精子は通常、頭部と尾部がある成熟した状態のものです。
円形精子細胞は成熟する前の鞭毛が生えていない状態の精子のことを指します。この細胞は、成熟した精子同様の生殖遺伝能力を持ちます。
この研究が実際に広く用いられれば、無精子症など、数多くの男性不妊患者様の助けになると感じました。
今後もこの研究の発展に大いに期待したいです。
2日間の学会参加で、数多くの研究を聞きたくさんの知識や考えを得ることができるとてもいい機会でした。
今後も、このような機会があれば、積極的に参加したいと思います。