医師の船曳美也子です。
Too old to have children?
Lessons from natural fertility population M.J.C.Eijkemans, the Netherlands H&R Vol.29,No.6,pp1304-1312,2014
こちらは、前回報告した希望する人数のこどもを産むには何歳から妊活をはじめたらよいか、という論文のもとになった論文です。
避妊法ができた19世紀から20世紀初め、とそれ以前では、生涯出産数や最終出産年齢が大きくことなります。ですから、自然での妊孕性をみるためには、避妊法がない時代の最終出産年齢を調べる必要があります。
この論文は、避妊法がない時代、異なる6つの地域での統計をまとめ、58051人の欧米女性の最終出産年齢から、妊孕性のモデルを出しています。
それによると、生涯不妊率は、20歳で<3%、25歳で4.5%、30歳で7%、35歳で12%、38歳で20%、41歳で50%、45歳で90%という数字になりました。
もう50%なのか、まだ50%なのか。受け止め方は人により違うと思いますが、積極的に動いたほうがよいのは確かなようです。