オーク会事務部です。
不妊に関するニュースをまとめて、定期的に発信しています。
客観的な事実に基づいたニュースをお届けします。
2015年12月の主なニュースは、次の2つです。
*着床前スクリーニング、100組先行へ 産科婦人科学会
http://www.asahi.com/articles/ASHDD5Q4FHDDULBJ009.html
(2015/12/12)
<このニュースのポイント>
- 日本産科婦人科学会は100組に実施する臨床研究計画を発表
- 対象は流産を2回以上した夫婦50組と体外受精で3回以上妊娠しなかった夫婦50組
<サマリー>
12月12日、日本産科婦人科学会は2017年までに100組に実施する臨床研究計画を発表しました。
対象者は35~42歳の流産を2回以上した夫婦50組と、体外受精で3回以上妊娠しなかった夫婦50組に限定して行われます。この研究から妊娠率や流産率について同時期に体外受精した人たちと比較し、その結果を参考にしてその後の研究の症例数を決めるとしています。
*卵子若返りに自分の組織を移植 学会、臨床研究容認
http://www.asahi.com/articles/ASHDD5QJCHDDULBJ00B.html
(2015/12/12)
<このニュースのポイント>
- 不妊症の患者らの卵巣組織を取り出し、一部を自身の卵子に移植して若返りを試みる臨床研究を認めたと発表
- 卵巣組織からミトコンドリアを移植することで受精する確率や妊娠率を上げることを目指す
<サマリー>
12月12日、日本産科婦人科学会の倫理委員会は不妊症の患者らの卵巣組織を取り出して、一部を自身の卵子に移植して若返りを試みる臨床研究を認めたことを発表しました。
この臨床研究では、患者の卵巣組織の一部を取り出し、ミトコンドリアを抽出します。それを、別に取り出した本人の卵子に精子とともに注入して体外受精させます。ミトコンドリアを移植することで受精する確率や妊娠率を上げることを目指しており、カナダやトルコでは200回以上実施され、20人以上が出産しています。