卵子凍結数と子供を授かる確率

卵子凍結数と子供を授かる確率

医局カンファレンスです。

卵子凍結をするにあたって、どれぐらい貯めればいいのか?という疑問があると思います。
そのことに関して今までにもいくつかデータがありましたが、アメリカのデータが出ていたので紹介したいと思います。(Human Reproduction,vol.32,No.4p853-859,2017)

2011年から2015年にかけて520周期を検討したものです。
卵巣機能が問題ない方、不妊原因が卵管因子や男性因子の方に限定し顕微授精を行い、染色体異常のない受精卵の個数から推定した結果です。年齢に応じて採卵した卵子数と1人の子供を授かる確率を出しています。

また、2人子供を授かるには、卵子20個だと34歳では66%、37歳39%、42歳7%の確率となっていました。

この結果から、貯める個数と貯められる現実的な個数(年齢に応じて)の両方を考えてみると、個人差はありますが、37歳ぐらいまでには卵子凍結していただけければ可能性が高くなると思われます。

あくまでも卵巣機能には個人差がありますので、一つの目安として、ご参考にしていただければと思います。