検査部の奥平です。
5月31日に院内で開催された勉強会より、論文紹介(Oak Journal Review)の内容をお届けします。
今回ご紹介する論文は、
Recreational and residential sun exposure and risk of endometriosis: a prospective cohort study.
Farland LV, Degnan WJ, Harris HR, Han J, Cho E, VoPham T, Kvaskoff M, Missmer SA.
Hum Reprod. 2021 Jan 1;36(1):199-210. doi: 10.1093/humrep/deaa280.
です。
子宮内膜症は、子宮内膜あるいはそれに類似した組織が、子宮以外の場所に定着し増殖することによって発症します。この子宮内膜症は一般的な婦人科疾患であり、生殖年齢にある女性の約10%が罹患していると推定されています。なんと世界中で約1億9000万人もの女性に影響を及ぼしているようです。しかし、子宮内膜症の病因に関する理解は限られており、特にその発症を防ぐことができる調整可能な危険因子についてはほぼ知られていません。これまでに、子宮内膜症の女性は、皮膚メラノーマのリスクが高いことが示唆されています。また、いくつかの研究では、日光に敏感な表現型を持つ女性では子宮内膜症のリスクが高いことが報告されています。これらから、紫外線(UV)と子宮内膜症のリスクとの潜在的な関連性が推察されます。そこで、本研究では、レクリエーションおよび住宅でのUVへの暴露と子宮内膜症のリスクとの関連を調べています。
詳細は動画をご覧ください。