PFC-FDを用いた不妊治療を導入しました

PFC-FDを用いた不妊治療を導入しました

培養士の奥平です。

PFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry)とは、PRP(多血小板血漿)に含まれる成長因子のみを抽出・濃縮し凍結乾燥させたものです。血小板に含まれる成長因子は、細胞の増殖・分化、血管新生、自己組織修復、抗炎症作用などに関与しています。PFC-FDはそれらの機能を活用して、不妊治療だけではなく、整形外科、歯科、美容外科など様々な分野に用いられ、再生医療全般で注目されている技術です。また、ご自身の血液から作成しますので、副作用やアレルギー反応のリスクは極めて低いとされています。

不妊治療においては卵巣内もしくは子宮内に注入し、その期待される効果や適応対象は以下の通りです。

卵巣内への注入の場合

<効果>

  • 卵巣内の組織再生や血流改善による卵巣機能の改善
  • 卵胞発育や排卵の促進
  • 休眠中の原始卵胞の活性化による採卵数の増加
  • 卵子の質の向上による胚発育の改善

<適応対象>

  • 早発卵巣不全など卵巣機能が低下している方
  • 卵胞の発育が遅い方
  • 採卵数が少ない方、採卵自体がキャンセルになった経験がある方

子宮内への注入の場合

<効果>

  • 子宮内膜細胞の増殖促進による子宮内膜の肥厚化、それによる着床率や妊娠率の向上
  • 子宮内膜の胚受容能を高めることによる着床率や妊娠率の向上
  • 抗炎症作用や組織修復作用などによる子宮内の環境改善

<適応対象>

  • 子宮内膜が厚くなりにくい方、移植自体がキャンセルになった経験がある方
  • 複数回の移植不成功の方

残念ながら、やはり治療を受けられるすべての方に効果があるわけではありません。しかし、通常の治療法ではなかなか上手くいかないような方は試してみる価値はあると考えています。

興味がある方は診察時に医師にお伝えください。また、当院の無料カウンセリングでも説明することは可能ですので、お気軽にご相談ください。


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