医師の田口早桐です。
先日、多分、夜中に地震があったと思うのです…。ベッドに寝ていると、ゆらゆらと揺れたのです。気のせいかと思っていたら、数十秒後にまた、ゆらゆらと…。
数人に聞いてみても、心当たりがないと、言います。気のせいだったのでしょうか?
数ヶ月前。洗面所で歯を磨いていて、ふと鏡が汚れているのに気づき、鏡をタオルでこすると、壁が揺れました。まさか、と思ってもう一度鏡をこすると、また壁が揺れました。
「このマンション、ちょっとやばいかも。」と思って唖然としました。
その日、何気なく職場で会話をしていると、「今朝、地震があったよね。」と話が始まり、「気がつかなかった。」というと、「結構大きい地震だったのに。」。しばらくして、ハタと気がつきました。
鏡をこすって、壁が揺れたと思っていたのは、地震だったことに。
それはさておき、地震が起きて、真っ先に私の頭に浮かぶのは、液体窒素のタンクです。
厳重に施錠された培養室ですやすや眠っている、皆さんからお預かりしている、大事な大事な受精卵が、大丈夫か、ということ。
もちろん、タンクは充分な量の液体窒素で満たされていて固定してあり、少々のことでは、何も起きません。
そして、培養器の中で管理中の、受精卵のことも心配になります。
こちらも不測の事態に備えて、自家発電装置も備えており、万全を期しています。
先月当院では防災訓練を行いましたが、このように地震があるたび、また、ニュースで災害の報道を目にするたび、命のもとを預かっている責任を、ひしひしと感じます。
災害発生時の装備や対策について、日頃から意識をしておくことが重要なのだと思います。
…ところで、先日の地震は、地震だったのでしょうか?人によると、「一種の金縛りではないか?」と。
少し怖いのですが。