先日、東京の一橋講堂で行われた、第48回遺伝カウンセリング学会で、発表をしてきました。演題は、染色体均衡型転座のPGT-SRの症例についてです。
学会の性格上、遺伝学的検査の技術的な内容ではなく、患者さん(クライエント)に寄り添いながら正確な片寄らない情報を伝えて、自己決定を支援することを最終目的とした内容なのですが、それでも新たな知見を得ることができ、とても有意義な時間でした。
遺伝の分野の発展は目覚ましく、生殖医療とは密接に関わっていますので、知識のアップデートが欠かせません。また、保因者スクリーニングやPGT-A、PGT-SR、PGT-Mを通じて、日常診療から学ぶことも多いです。
当院での様々な経験も、このように学会発表や論文の形で医療側でシェアすることで、ますます全体として経験が深まり、今後の医学の発展につながるのだと思います。