医師の船曳美也子です。
私は神戸出身です。神戸の人間にとって、大阪って以外と遠い。
20代の頃は、キタはまだしもミナミは別世界、と思っていました。しかし、それから30年。
阪神高速だけでなく湾岸線ができ、JRも三ノ宮―大阪間33㎞を新快速で20分という速さ。十分通勤圏内なのですね。
そういえば、神戸元町で買い物中、店員さんが、大阪住之江から通っているという話をきき、「オーク住吉産婦人科」のある「玉出」の話で盛り上がりました。
今は、週の半分「オーク梅田レディースクリニック」にいます。
四つ橋線の西梅田駅あがってすぐ、玉出駅からも直通で15分なので、朝、梅田で外来診療、午後、玉出で症例検討会という日もあります。
患者様も朝、外来でお会いした方に午後、玉出の処置でまたお会いすることがあって、ちょっと驚かれたりすることもあります。
このように、わたしの移動距離はしれているのですが、最近はご夫婦でも、仕事の関係で週末婚や月2婚です、という方が多いです。大阪と東京、または、同じ大阪府内など場所はいろいろですが、平日は仕事場に近い場所に住んで、休日だけ合流されるパタ-ン。夫婦関係という意味では、新鮮さも保てていいのでしょうが、こと子作りとなるとやや不便。
こういう場合は、凍結精子の人工授精、または、凍結精子の体外受精、が選択されます。精子を凍結しておいて、タイミングにあわせて融解し人工授精、体外受精をするので、ご主人が仕事をやすんで帰ってくる必要がありません。精子の量や運動率によっては、顕微授精が適応になることも多いですが、当日精子が採れなかった場合に備えて凍結しておくということもできます。
大阪三ノ宮間を20分で走らせるJRの技術も、精子凍結や卵子凍結の凍結技術も、日本の技術の高さがあってこそのもの。辛坊さんじゃないけど、日本に生まれてよかった!です。