2025年3月15日と16日の二日間、『培養士のための遺伝解析トレーニング』が開催されます。
もし他院の培養士の方でご覧の方がおられましたら、是非ご参加下さい。また、培養士でなくても、医療職の方であれば大丈夫です。
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税込み35万2千円と高額に思われるでしょうが、試薬やカートリッジを使って実習していただくことと、実際に導入するための半年間のサポートが付きますので、絶対にお買い得です。
ところで、パンフレットの文中にある“Reproductive Genetic Journey”というのは、生殖の一連のプロセスで行われる遺伝検査のことを指しています。
- 妊娠前のキャリア・スクリーニング
- どの受精卵を移植するか調べる着床前検査
- 妊娠したら10週頃からNIPT、そして絨毛検査、羊水検査の出生前検査
- 出産後の新生児の検査
この中で、意外にも一番新しいのは妊娠前のキャリア・スクリーニング。
人は誰でも遺伝子の異常をいくつか持っているのですが、遺伝子は父方からのものと母方からのものと2セットあるので、片方だけの異常だと発症しない。
だけど、カップルの両方がたまたま同じ遺伝子に異常をもっていたら、その子どもは4分の1の確率で2セットに異常が揃ってしまう。
以前はそんなことが分かっていてもどうしようもなかったけれど、今は体外受精にすれば受精卵を検査できる。
ただ、評価やカウンセリングが難しいことと、倫理的なハードルが高いのであまり行われていないのですが、弊院では前向きに進めています。
もちろん、いまだに遺伝検査ということ自体が憚られるところがあります。学会の厳格なルールもある。
しかし一方で、遺伝の研究が進むにつれて、結局は誰もに遺伝の変異があって、また正常と異常とはっきりした境界があるわけでもなく、遺伝に対する世間のイメージも昔とは変わってきていることも事実です。
今や、恋愛の遺伝子診断とかもあって、もちろん占いみたいな類ではありますが、考えてみると、“Reproductive Genetic Journey”の始まりと言えなくもありません。
■お知らせ
培養士のための遺伝解析トレーニングについて(2025年1月10日更新)
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