エンブリオロジストの天野です。
第31回受精着床学会の参加報告の続きです。
他施設の発表やシンポジウム、生殖補助医療(ART)関連業者の商品案内など見に行く度に感じるのですが、ARTの技術は凄まじい速さで進んでいます。
数年前に最新機器として展示されていたものを今はごく普通に使っていたり、さらにその改良型が出ていたり、画期的な新技術として注目を集めていた方法が最近では標準のやり方になっていたり…。
また、他施設の発表やシンポジウムでは、ドナー卵子・精子を用いた不妊治療や、着床前診断に関する内容が多く、技術面だけでなく、倫理問題や法整備について言及している講演が増えてきたようです。
ARTに関して、当事者(患者様や医療従事者)だけでなく、社会的な関心も高まっていることを感じました。