こんにちは。 検査部の川口です。
最近、高齢出産という言葉をよく聞きます。
以前(1990年代初め頃まで)は30歳以上が高齢出産とされていましたが、現在では「35歳以上の初産」に変更されています。それは、女性の社会進出や晩婚化が進むにつれ、35歳以上で妊娠・出産する人も増え、その統計的なデータが揃ったためと考えられます。
30代前半までと35歳以上では妊孕性(妊娠する能力)が大きく異なります。
受精率や着床率は35歳を超えると急激に下がってしまい(若い世代の半分程度)、逆に、流産率は上昇します。
その主な原因として、「卵子の老化」が挙げられます。そのため、不妊治療は年齢に合わせた適切な治療方法を選択する必要があり、妊孕性が低下してくる35歳以上の方はART(体外受精や顕微授精)が推奨されます。
不妊治療をしても必ず妊娠できるという保証はなく、ゴールが見えない治療に不安になることもあるかと思います。
しかし、オーククリニックグループでは、多くの患者様が30代後半、あるいは40代に入ってから体外受精をされ、ご妊娠・ご出産されています。
患者様と生命の誕生の喜びを分かち合えるよう全力を尽くしますので、年齢を理由にためらっておられる方には体外受精にチャレンジして頂きたいと思います。