検査部の小林です。
今回、私たちの仕事のひとつである『卵の観察』について紹介させていただきます。
私たちは毎朝、お預かりしている全ての卵の観察を行い、状態を記録しています。採卵の翌日、1日目の卵は受精の確認を行います。
卵によって受精のタイミングや核が見えてくるのにかかる時間に差があることもあるのですが、正常に受精している場合、卵の中に2個の前核(卵由来の雌性前核と精子由来の雄性前核)を観察することができます。
2日目以降の卵は分割の状態やグレードを観察します。凍結日には、分割の状態やグレードの観察に加え、それまでの観察の記録と照らし合わせて当院の凍結基準に達しているかどうかの確認を行います。
その後、医師に卵の状態を確認し、凍結を行うかどうかを相談しています。
観察は卵へのストレスを考慮して1日1回しか行いませんが、その日の卵の状態を正確に観察させていただいています。
卵の状態が気になるようでしたら、培養士がご説明いたしますので、お気軽にご連絡ください。