こんにちは。培養士の高野です。
6月14日~17日にポルトガル・リスボンで開催されたESHRE(ヨーロッパ生殖医学会)に参加してきました。
先日の田口Dr.のブログにもあったように“壁張り”ポスター発表をしてきました。
数ある“ePoster”から選ばれ掲示されたポスターの中から、さらに当院のポスターに興味を持って、様々な国のDr.や培養士の方がディスカッションしにやって来られました。ポスターは会期中ずっと掲示してある為、ふと近くを通りかかると当院のポスターを写真に収めている人も結構見かけました。
私はハードスケジュールの田口Dr.に別れを告げ、さらに2日間情報収集をしてきました。
皆さんご存じの通り日本では着床前診断や卵子・精子の提供等は『どなたでもどうぞ!』と言う流れにはまだなっていません。しかし、学会では卵子や精子のドネーションに関しての発表が行われていたり、通常の発表が着床前診断ありきの結果であったりと、やはりその点に関しては先を行かれている印象を受けました。
一方、培養や移植、凍結技術等については当院で行われているものと特に大差なく、最先端のものを患者様に提供できていると感じました。
当院にも様々な特殊技術がありますので、“受精がうまくいかない”、“うまく着床しない”等、少しでも気になることがあれば相談していただけたら、最適な特殊技術をご提案できるかと思います。
5日間ポルトガルに滞在し体内時計がどっちつかずのまま日本に帰国したのですが、ラボに入り毎朝行っている卵の観察を行うとそんな体内時計もすぐに元通りでした。
今日も患者様の卵を大切にお預かりさせてもらっています。