胚培養士の佐治です。
先日タイのプーケットで開かれた学会に行ってきました。
こぢんまりとした学会でしたが、世界各国から演者の方が来られていて、他の国の傾向を聞くこともでき、大変有意義なものでした。
その中で、がん患者の妊孕性温存のための卵子凍結について凍結個数と妊娠率を比較した演題がありました。個数が多いほど、妊娠率も上がってくるというもの、それだけ挑戦するチャンスが増えるのですから当たり前といえば当たり前なのですが、いくつ凍結しても100%ではないと改めて認識させられました。
当院でも、卵子凍結をご希望される方が増えていますが、いくつ凍結しておけばいいでしょうかと質問されることがあります。
実際、これだけ凍結しておけば必ず子宝に恵まれますという答えはありません。
できるだけ多くの卵子を凍結しておくことが、将来の可能性を広げるのだと改めて思いました。