医師の船曳美也子です。
2024年11月15日から17日にかけて行われた第8回国際妊孕性温存学会が東京で行われ、当院も発表させていただきました。
タイトルは『Trend in medically indicated oocyte and embyro freezing and a case of pregnancy for cancer patient using frozen-thawed oocytes under COVID-19 pandemic at our clinic』です。
2016年に医学的理由の卵子凍結をされた方で、COVID-19pandemic であっても移植し妊娠された方の例を含めて、当院での医学的理由卵子凍結された方の原疾患や、実際使用したプロトコール、そして初回相談から何日後に採卵したか、何個採卵できたかを提示させていただきました。
初回相談から14日で、平均1周期に9.4個の卵子を採卵できています。その後の合併症も特にみとめませんでした。また、卵子は成熟していないと受精しないので、卵子凍結は成熟卵を凍結します。ですが、採卵できた卵子が未熟の場合、当院は体外培養技術で79.1%の未成熟卵子が成熟し凍結できていました。医学的理由の場合、採卵できるチャンスがきわめて限定的ですので、1回の採卵でより多くの卵子を凍結できる体外培養の技術は、将来の妊娠率を高めるものであると考えています。どのような培養液がより成熟に適しているか、さらに研究を重ねたいと考えています。
【参照】
・卵子凍結についてはこちら
ART Baby Business COVID-19 DNA DNA量 Nature誌 PGT-A X染色体 Y染色体 がん デボラ・スパー氏 ハーバード大学 ホルモンバランス 不均衡型構造異常 不妊治療 不妊治療バブル 不育症 体外受精 保険適用 健康問題 健康状態 先天性異常 免疫療法 副作用 医療提供者 医療法人オーク会 均衡型構造異常 培養士 妊娠率 子宮内膜ポリープ 年齢 染色体 染色体検査 染色体異常 構造異常 治療法 流産 発達障害 精子 細径子宮鏡 自費診療 逆位 遺伝子 遺伝的多様性 高度生殖医療