北脇 城
2024年11月14から2日間、名古屋市で開催された第69回日本生殖医学学会に参加してきました。これは生殖医療の分野では国内で最も大きな学会です。今回は「不育症」がテーマとなりました。
妊娠は成立するが流産や死産を繰り返して生児が得られない(出産できない)状態」と定義されています。一般的には、原因の如何にかかわらず流産を2回繰り返すと不育症といいます。
原因の約40%は胎児(胎芽)染色体異常です。母体側の原因には、抗リン脂質抗体陽性や子宮形態異常があり、夫婦どちらかの染色体異常保因が挙げられます。
詳細は日本生殖医学会のウェブサイトをご参照下さい。(→外部リンク)
抗リン脂質抗体や染色体検査などは血液検査で行うことができます。これには凝固系因子、自己免疫系因子、甲状腺機能、免疫因子、栄養素、染色体などが含まれます。
凝固系や自己抗体検査で異常が認められれば、それぞれの原因により低用量アスピリン療法、ヘパリン療法、タクロリムス療法などを行います。
■第69回日本女性医学学会学術集会
会期:2024年11月14日(木)、15日(金)
会場:ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)
HP:https://site2.convention.co.jp/jsrm2024/
【参照】
・不育症・習慣流産について
・不育症・反復着床不全について
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