ASRM 着床関連トピックス…その1

ASRM 着床関連トピックス…その1

医局カンファレンスです。

中村理事長のブログにも紹介された今年の米国生殖医学会(ASRM)で気になった話題をいくつか紹介していきたいと思います。

外来でよく受けるご質問のひとつに、「胚移植後に普段通り運動・エクササイズしてもよいものか」というのがあります。

今回、「胚移植日から妊娠判定日までの中~強度の身体活動または座位時間と、妊娠成立との間に相関はなかった。」という発表がありました。

加速度センサーを用いて胚移植日から妊娠判定日までの身体活動度を記録したところ、このような傾向がみられたようです。
どのように測定するのか興味深い方法ですが、この結果からは、胚移植後に普段通りエクササイズしても問題なさそうです。

一方、同じ患者さんにアンケートを行い、日常の身体活動度を評価したところ、普段から活動度の高い女性で、妊娠率が高かったそうです。

実測値とアンケート結果を直接比較するのは危険ですが、普段から適度に体を動かすことは、妊娠を目指す女性にとって好ましいようです。

当院でも田口ドクターが中心になって、ライフスタイルと胚移植成功の関係について調査しています。