理事長の中村嘉孝です。
今日は何の日かご存知でしょうか。
全国煮干協会では、2月14日の1を「棒(ぼう)」と読んで、「煮干(にぼし)の日」としているらしいですが、一般的には「バレンタイン・デー」です。
学生時代には全く縁のなかったバレンタインですが、仕事をするようになってからは、それなりに義理チョコをいただくようになりました。
たとえ義理チョコでも嬉しいもので、虫歯と肥満を省みず、ありがたく頂いている次第です。
一方、全くありがたくない「チョコ」もあります。病院のエレベータの中で産婦人科の医者が「あの患者さんのチョコのことだけど…」と会話していたら、バレンタインのプレゼントのことではなくて、「卵巣チョコレート嚢腫」。
子宮内膜症が卵巣にできて生理のたびに出血、古くなってチョコレートそっくりのドロドロした液が溜まる病気です。
前回のブログでも多田先生が紹介しているように、不妊治療中の方の「チョコ」には、一般の婦人科のガイドラインとは違った治療方針を立てなくてはなりません。
ホルモン薬を使っている間は妊娠しなくなりますし、手術すれば卵巣予備力が低下し排卵しにくくなったりします。また、子宮内膜症が不妊原因となる一方、うまく妊娠できたら、妊娠自体がホルモン治療となって内膜症が消えることもあるので、体外受精が第一選択ともなるケースもあります。
妊娠を第一の目的と考えるべき不妊治療中の方では、「チョコ」に限らず、他の婦人科疾患の治療についても、マニュアル通りにはいきません。
さて、先ほどコンビニに弁当を買いにいったら、「お店からのプレゼントです」と、レジのお姉さんが小さなチョコをくれました。
マニュアル通りとはいえ、「また、チョコもらった」と素直に喜んで帰ってきたのですが、弁当を食べながら、ふと、疑問が…。
「女性のお客さんにも渡すんだろうか?」
それにレジ係が男性だと…、嬉しくないです!
コンビニ本部は、一体、どう考えているのでしょうか?
バレンタインのチョコも、なかなかマニュアル通りにはいかないようです。