理事長の中村嘉孝です。
デスクの横に、3本のウィスキーのボトルを置いています。
バランタインの12年、17年と30年ですが、ウィスキーが熟成していくように、オーク会も成熟していきたいという思いを込めています。
蒸留されたウィスキーは樽の中で熟成しますが、CMなどで樽の貯蔵庫をみると、体外受精の培養器とイメージが重なります。温度、湿度がコントロールされた薄暗い中で、静かに樽が呼吸している様子は、まるで培養器の中の受精卵のようです。
樽はオーク材から丁寧に切り出され、何年もかけて自然乾燥させた板で、接着剤や釘を一切使わずに作るそうで、『ウィスキーの科学』(古賀邦正著、講談社)には、こう書かれています。
「このようにして樽をつくる樽職人は、真っ正直な人しかなることができない職業だ。」
おかげさまで、オーク会も明日から12年目に入ります。
これからもオーク会は、愚直に、一所懸命、頑張っていきたいと思います。
そして、12、17、30周年を迎えた日には、デスクの横のそれぞれのウィスキーを味わってみたいと思います。
えっ、「もう、封が空いてるじゃないか」って?まあ、見逃してやって下さい。
熟成中に樽から揮発して目減りする分は、「天使の分けまえ」と呼ぶそうですよ。