理事長の中村嘉孝です。
原発事故のために移転してきた外資系企業で、大阪のレンタルオフィスは満室とのこと。危機管理の一環として、今後、本社機能の分散を検討しているところもあるようです。
銀行などは、昔から地震に備えてデータのバックアップを海外のサーバーで行なっています。
当院でもIVFラボのデータのバックアップを海外のサーバーに置くか検討したことがあるのですが、よく考えたら、その時はラボ自体が壊滅しているので意味がありませんでした。
(通常の方法で、院内でバックアップを行なっています。)
一方、卵子の保存をしておられる患者様で、遠く離れた別々のクリニックで保存をしておられる方がおられ、これは賢明だと感心したことがあります。
さて、今回の原発事件をきっかけに、原発賛成、反対の議論がまた盛んに行なわれています。
しかし、安全性をどうこう言っても、所詮は、利便性とリスクのバランスの問題にすぎません。
いくつか見た原発の議論の中で、唯一、なるほど、と思ったのは、数号前の週刊文春に載っていた、「家庭用の小型原発を普及させよ」という立花隆の意見です。
「えつ、そんなのあるの?」と思ったのですが、すでに実用化できる試作品もあるとのこと。
確かに、そんな小さな原発なら、事故があったとしても巨大災害にはなりません。
これも危険の分散と言えるでしょうか?