不妊に関するニュースをお届けします 2015年2月

不妊に関するニュースをお届けします 2015年2月

オーク会事務部です。

不妊に関するニュースをまとめて、定期的に発信しています。

客観的な事実に基づいたニュースをお届けします。
2015年2月の主なニュースは次の2つです。

*特定不妊治療助成 県内922件、過去最多県、27年度に新制度創設
(2015年2月11日)

  • 福島県で特定不妊治療に対する国と県の助成が平成25年度で過去最多、16年度の約5倍に
  • 27年度から治療を受ける際の助成制度を拡充
  • 不妊治療による身体的、精神的な負担は働く女性にとって職場の理解を得ることが難しいケースも

<サマリー>
福島県で不妊治療に対する国と県の助成が平成25年度で922件にのぼり、助成制度が始まった16年度の約5倍にのぼることが分かりました。これは昨今の晩婚化や晩産化が影響しているとみられています。

体外受精や顕微授精は頻繁な通院に加え、費用は1回で30~40万円にのぼります。家計が圧迫されることを理由に治療を断念する夫婦も少なくないとみており、福島県は27年度から助成制度を拡充することを決めました。

*着床前スクリーニング、普及させるべき? すべきではない?(2015年2月13日)

  • 日本産科婦人科学会が「着床前スクリーニング」の臨床研究の最終案を承認
  • 臨床研究は3年間で300人を対象に検証を行う

日本産科婦人科学会は「着床前スクリーニング」の臨床研究についての公開シンポジウムが東京都内で開かれました。その中で臨床研究の最終案が承認され、その計画案は以下になります。

▼目的
流産を減らし、妊娠や出産の可能性が高められるか検証

▼臨床研究期間
3年間

▼対象者
体外受精による不妊治療を3回以上失敗した人
原因不明の流産を2回以上経験した人

▼人数
着床前スクリーニングを受ける人と受けない人300人ずつ

<サマリー>
着床前スクリーニングは受精卵の染色体異常を調べる検査を行ってから、受精卵を子宮に戻す手法です。
この手法を用いることで、胎児の成長過程での染色体異常による流産を防ぎ、出産率を向上させられると期待されています。流産を防ぐことは、母体の健康を守ることにも繋がります。今後の臨床試験の経過報告に、注目が寄せられています。

当院では、体外受精セミナーを定期的に開催しています。詳細はこちらまで。