不妊に関するニュースをまとめて、定期的に発信しています。
客観的な事実に基づいたニュースをお届けします。
2015年9月の主なニュースは、次の2つです。
*「少子化対策は社会問題であると同時に経済問題だ」
経済財政諮問会議で対策提案
(2015/9/12)
<このニュースのポイント>
- 日本政府は年内にも少子化対策をまとめる方向で検討を始めた
- 支援策として低所得世帯や子どもが3人以上いる世帯の幼児教育の無償化、不妊治療の支援策など
- 50年後も総人口1億人維持達成のため、女性が生涯で生む子供の数を1.4から2.07まで高める
<サマリー>
日本政府は9月11日に経済財政諮問会議にて少子化対策をまとめる方向で検討を始めました。
子供が増えれば子育てに関する消費が増える効果が見込めることを踏まえ、民間議員らが「少子化対策は社会問題であると同時に経済問題だ」と指摘しました。
今年の秋のアベノミクスは経済に軸足を置くとされ、総理が少子化対策は制作パッケージとして発信するのではないか、と言われています。
なお、経済財政諮問会議で提案された主な施策は以下の7項目となっています。
■経済財政諮問会議で提案された主な施策
- 貧困世帯や子ども3人以上の世帯の幼児教育の無償化
- ひとり親世帯や里親などへの子育て支援の強化
- 共働き世帯の保育費の負担軽減
- 不妊治療の費用負担の軽減
- 子ども医療費の自己負担の地域格差を是正
- 産休や育児休暇の取得促進
- 自治体などによる「婚活」事業の支援
*着床前スクリーニング 流産減るか研究計画
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO91640900R10C15A9TZQ000/
(2015/9/13)
<このニュースのポイント>
- 着床前スクリーニングの実用化に向けて日本で関心が高まる
- 日本産科婦人科学会は着床前スクリーニングが流産率を下げる効果があるか調べる臨床研究を計画
<サマリー>
アメリカやヨーロッパの国を始め、アジアでも中国、韓国と認められている着床前スクリーニングの実用化に向けて日本でも関心が高まってきています。
高齢での不妊治療は妊娠しても流産率が高いため、着床前スクリーニングは精神的な安定を求めたニーズにつながっています。現在、日本産科婦人科学会では着床前スクリーニングによって流産率を下げる効果があるか検証する、臨床研究を計画しているようです。このことを受け、すでに複数のクリニックに「受精卵を調べてほしい」と問い合わせがきていることが報告されました。
当院では、体外受精セミナーを定期的に開催しています。詳細はこちらまで。