この4月から、子宮頚部細胞診いわゆる、子宮頸がん検診の結果の表記が変わりました。
以前は5段階で評価し、一部判定にa,bを付属でつけて、直感的に分かりやすい評価になっていました。
これは細胞診から組織の推定をするのに非常に有効であったのですが、断定的に細胞診の結果が組織診につながるため、病理診でより悪い結果が出たときに納得されない方も多々おられました。
さらに、この表記では、正確に所見が伝わりにくいことがあり、世界的にも5段階評価を行わなくなってきていたのです。結果の報告は扁平上皮の異常の分類としてはNILM、ASC-US、LSIL、ASC-H、HSIL、SCCに変わりました。そのほか異常についても、AGC、AIS、Adenocarcinoma、Other maligとの報告に変わりました。
当院では、不妊治療を開始する際に子宮頚部細胞診を受けられているか確認しています。
受けられていない方については、初診の際に検査を行っています。
ちなみに上記の結果の解釈ですが、NILM:陰性、それ以外は異常所見になります。異常所見のある場合、追加の検査や治療が必要になります。
また、腫瘍専門医のいる手術可能な病院に紹介させていただくことが、必要になることもあります。