産婦人科診察部位の中には、子宮、卵巣、腟、外陰部のほかに乳房の診察もあります。産婦人科の学会の中には、日本産婦人科乳癌学会があり、先日参加してきました。一般に、乳癌の専門医は外科の先生方が多く、手術や化学治療、放射線治療のほとんどが、婦人科医以外の先生により行われていることが一般的です。
ただ、比較的若い患者さんの乳房を診察する機会は産婦人科での診療が多く、産婦人科医の検診の重要性が指摘されています。
リスクファクター(乳がんにかかりやすい要因)の中に、妊娠に関しては、未婚や未産、また、初産の年齢が35歳以上の場合などがあげられます。
そのため、不妊治療目的で患者さんが病院に受診される機会が、乳がん検診の入り口であることは非常に望ましいと、学会で話をされていました。
当院では、マンモグラフィーは無いですが、超音波、視診、触診で検診を行っています。
乳がん検診を希望される場合は、外来でお尋ねください。