日本アンドロロジー学会に参加しました。

日本アンドロロジー学会に参加しました。

7月の終わりに、日本アンドロロジー学会に参加してきました。

場所は東京武蔵野市の日本生命獣医科学大学で開催されました。
講演は2日間にわってあり、講演の行われた講堂は非常に歴史ある建物で、ドラマや映画の撮影に使われているとのことでした。

さて、アンドロロジー学会は男性学・雄学に関する基礎的分野から臨床分野まで学問領域を問わず幅広く、まさに学術的な活発な学術研究活動を行っています
(抄録集の斉藤徹先生のご挨拶からいただいた文章です。)

学会の参加者は雄学を研究する多彩な分野から参加されています。

生物、生理、薬理学、薬、生化学、解剖、病理学などの基礎医学、獣医、畜産学、内科、小児科、皮膚科、神経精神科、産婦人科、泌尿器科などの臨床医学などです。
臨床では泌尿器科の先生方が多く参加されており、不妊治療に関わっている先生も多くおられました。

ヒトの生殖補助医療の世界では、体外受精が多く行われ、精子の凍結などもふつうに行われていますが、絶滅種を守るために努力されている先生方の話を聞いていると、たとえば、犬などの精子は凍結保存することが難しく、いろいろな工夫をされていました。

ヒトの精子は他の種に比べると、劣悪な環境にも強いと説明しておられました。

最近は、環境ホルモンなどの影響で精子が減ってきているとのアナウンスがよく流れていますが、人間の精子もがんばれるところもあるのだなと感心しました。
ほかには、精巣を刺激する下垂体のホルモンが少なくて(低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症)精子ができにくいヒトは、数ヶ月間の注射をすることにより、精子が精液中に出現するようになるとのことでした。
個人差はありますが、精子と卵子が出会わないことには、受精、その先の妊娠までは至りません。
精子が少ない方はホルモン検査の上、治療をしていく方法があります。