こんにちは。医師の田口早桐です。
先日、私の誕生日がありました。 誰にでも年に一度、誕生日が訪れますよね。
私などはもう「おめでとうございます」と言ってよいのかと人に思わせるくらいの年ですが、それでも、気づいたスタッフから声をかけてもらって、少し嬉しかったです。
ところで、不妊治療中の方と話をしていると、「来月で○○才なんですよね。」とか、「今年○○才のうちになんとかしたいんです。」とか、おっしゃる方がよくいらっしゃいます。
「誕生日が来るのが恐怖です。」と、真剣に言う人もいました。
皆さんすごく年齢、そして誕生日を意識されているのです。
かくいう私も治療中、誕生日が近づくと焦っていたのを、思い出します。
時は止められません。それに、妊娠は、若ければ若いほど有利なのは、事実。
しかし、まあ、この世に生を受けて一年一年を元気に過ごしてきたわけで、不妊治療ができるのも、健康の証、とも言えます(重篤な病気の場合は、その治療が優先しますから。)。
せっかくの、年に一度の誕生日。忌まわしいものだと思わずに、自分へのいたわりと感謝を持ってお祝いするのがよいのでは。