医師の田口早桐です。
当院も2000年の開院から11年目になろうとしています。
不妊を主訴に初診で受診される方の中にも、二人目を希望して、という方が増えてきました。すごく久しぶりの方でも、お顔を見てお会いしたことあるなあ、と思い、カルテを見てハッと思い出すことが多いです。
もちろん、お一人目は体外受精で妊娠、という方の中にもいろんな方がいて、「二人目はまず人工授精から。」という方もいれば、「一人目の時、ステップアップしているうちに2年ほど経ってしまったので、今回はさっさと体外受精から入りたい。」という方まで様々です。
お一人いらっしゃるので精神的に余裕があっていいですね、と思いますか?
いえいえ。それより、上のお子さんの時より年齢が上がっていることや、お子さんにお金もかかるし手も取られる、ということで、大変な思いをされている方も多いです。
また、周りの協力も得られなくなっている方も多いのです。ですから、私は、お一人目であれ二人目であれ、不妊治療の大変さに変わりはないと思いますし、お子さんを望まれる気持ちに変わりはないと、思います。
実は、最近さらに、三人目をご希望の方も増えています。
私もだんだん混乱してきて、ある患者さんなど、ずっと治療されている気がして、「今回は結果でるのにすごく時間かかってますね。」と言いかけてカルテをみると「あ、その間にまたお一人生まれているんだ。」と分かった、なんてこともありましたよ。