生活習慣…その1

生活習慣…その1

医師の田口早桐です。

最近「やせました?」と聞かれることが続きました。実は2キロほど太ったのですが、よほど顔がたるんできているのかな、と、内心ではひやひや。
暴飲暴食を控え、適度な運動をする、とまたもや固く誓いましたけど…。

不妊治療に通われている方たちからも、「何か生活の中で気をつけることはないですか?」との質問をよく受けます。
いつも私は、「治療自体を、手順どおりというか、今の医学でよいとされていることに従って行っていくことが、大切。
生活は、極端に偏った生活でなければ、大丈夫。」と答えてきました。

正直、多少お酒やタバコをたしなんだとて、また夜遅くまで起きていることが多いにせよ、それを大きく変えることによるストレスが、通院や注射などの不妊治療そのもののストレスに重なることを考えると、問題視するべきではない、と思っていたからです。

でも、よくよく聞いてみるとそれらの質問は、治療に通う傍ら、自分自身でも出来る限りのことをしていきたい、という、前向きな気持ちから発せられている質問だと分かりました。

それ以来、その様な質問に答えるべく、生活習慣に関するアンケートを体外受精の胚移植時にご協力いただいて、統計処理を行って着床に関わる因子を検討してきました。
その他、睡眠時間や睡眠時間帯、勤務形態、タバコ、アルコール、カフェイン、運動、などが、今回分析した因子です。

その内の一つ、カフェインに関して、11月に長崎で行われる生殖医学会で発表予定です。