公式ジャンル記事ランキング:ベビ待ち・不妊治療・妊活277位
こんにちは。銀座院医師の渡邊です。
先日、私と田口先生とでニューヨークにある男性不妊で有名なコーネル大学へ、Schlegel教授の手術を見学に行きました。顕微鏡下精巣内精子回収術を重点的に見学させて頂きました。
https://weillcornell.org/pnschleg
ちなみにこの手術を開発した方がSchlegel教授です。
アメリカの朝は早い、と聞いてましたがその通りで、集合時刻は朝7時、セキュリティの厳しい病院ですのでまずはIDカードを作るところからはじめました。
その後広い病院内を「あちらだ、こちらだ」と迷いながら移動して、とうとう目的地である、IVFセンターへ到着することができました。
手術は7時30分から開始されるとのことでしたが我々が手術室に入ることができたのは8時くらいになってしまいました。それにしても、もうこの時間から病院内はスタッフは元より患者と思われる方々が沢山行き交っていました。皆朝に強いのですね。
着替えるためのロッカーへ案内されるまで、IVFセンターの患者待合室で待つよう言われました。
あまりキョロキョロするとよろしくないのですが少々お待ちの方々の観察もしました。
ほとんどの方がカップルでお待ちになってました。話では聞いてましたが、高い妊娠率を保つ秘訣の1つを垣間見ることができました。つまり、常にカップル単位で検査治療を行うことが肝要なのだ、ということです。
肝心の手術の様子はとても参考になる事柄ばかりでした。
全ての手術はSchlegel教授が執刀なさり、助手としてお弟子さん(?)1人の計2人で手術を行ってました。
いつもは1日3件程度だそうですが、今回は1日4件見学することができました。
全ての見学が終わったのは18時を過ぎてました。周りの看護師や麻酔科医師は途中何度も交代してましたが、術者のお2人は代わることなく手術を行ってました。タフです。
学会や論文などで概要は存じ上げていましたが、そこには出てこない細かいことを含めて、百聞は一見に如かず、を実感しました。とても参考になりました。
なお、当院流にアレンジした上で、同じ手術を実践できるように準備中です。
今しばらくお待ち下さい。