凍結卵子融解後の卵子生存率については正確なことは判っておりませんが、生存率は40~90%程度と報告されております。
更に、卵子融解後の顕微授精での受精卵1個あたりの妊娠率は20~35%(39歳以下のご年齢で凍結した場合)と考えられていますので、卵子の生存率およびその後の妊娠率を考慮し、できれば10個以上の卵子を凍結保存しておくことが望ましいということになります。
当院は、お子様を一人出産する為に必要な凍結卵子の数を、年齢ごとに統計から算出しました。
卵子の融解数ごとの出産率(%)は以下のようになります。
10個 | 20個 | 30個 | 40個 | |
---|---|---|---|---|
32歳 | 65.5% | 88.1% | 95.9% | 98.6% |
38歳 | 51.1% | 76.1% | 88.3% | 94.3% |
42歳 | 42% | 66.3% | 80.5% | 88.7% |
(Cil AP, Bang H, Oktay K. Age-specific probability of live birth with oocyte cryopreservation: an individual patient data meta-analysis. Fertil Steril. 2013 ;100(2):492-499. をもとにオーク会にて作成)
2人目以降のお子様のことも考えて複数回の採卵をし、なるべく多くの卵子を凍結される方もたくさんいらっしゃいます。