メフィーゴ®パック(経口中絶薬)について

避妊を確実にすることが一番ですが、結果的に望まない妊娠をしてしまった場合には、人工妊娠中絶という選択肢があります。
オーク住吉産婦人科では21週6日までの中絶を行っており、外科的手術と経口薬服用による処置を行っています。
どちらの方法を選択するかは患者様へヒアリングを行い、妊娠週数や母体の健康状態に応じて提案させていただいております。
メフィーゴ®パックは、2種類の薬(ミフェプリストン、ミソプロストール)の服用により妊娠初期の人工妊娠中絶が可能となる人工妊娠中絶経口薬であり、母体保護法指定医師の下、処方医療機関での投与が義務付けられています。
当院では、安全と守秘義務をなによりも心がけており、患者様へヒアリングを行い、妊娠週数や母体の健康状態に応じて提案させていただいております。

メフィーゴ®パックの作用について

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メフィーゴ®パックは、2種の妊娠中絶作用のある経口薬で、

  • ミフェプリストン錠が1錠(1剤目)
  • ミソプロストールバッカル錠が4錠(2剤目)

の2つの薬剤が入っています。
妊娠63日(妊娠9週0日)以下の妊婦に対する人工妊娠中絶が対象で、母体保護法指定医師(以下:指定医師)の監視下で服用することが可能です。
薬局やインターネット通販などで個人購入することはできません。万が一通販などで販売されていても購入・使用してはいけません。
日本では2023年4月に認可されたばかりですが、WHOで推奨されている妊娠中絶法で、世界では30年以上前から広く利用されています。

薬の作用について

1剤目:ミフェプリストン錠

妊娠の継続に必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)の働きを抑えます。
ミフェプリストン錠

2剤目:ミソプロストール

ミソプロストールは子宮の収縮を引き起こし、胎嚢を排出させます。
ミソプロストール錠

メフィーゴ®パックの受診スケジュール・費用

メフィーゴ®パックによる受診・入院スケジュール・費用は以下の通りです。
入院後、指定医監視の下で処方されます。

メフィーゴ®パック受診・入院スケジュール

①初診・説明

妊娠の検査を行い、経口避妊薬:メフィーゴ®パックについて説明を受けます

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②1剤目の投与

当院へ外来受診いただき処置を行います。
指定医師確認の下で、ミフェプリストン錠を1錠服用後、お帰りいただきます。
帰宅後は安静にお過ごし下さい。
36時間~48時間後の8時30分に再度ご来院いただき入院となります。
※ご希望の患者様には鎮痛剤を処方いたします。お申し出ください
※下腹部痛や子宮出血がみられることがありますが、中絶に至っていない可能性もあります。
※1剤目の投与で中絶が確認できた場合は2剤目の投与をしない場合もあります。

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③2剤目の投与

1剤目投与から36~48時間後の8時30分にご来院後、指定医師の確認の下、2剤目のミソプロストールを4錠服用します。
左右歯茎と頬の間に錠剤を各2錠含み、30分ほどゆっくりと時間をかけて唾液で溶かしながら服用します。
30分後にミソプロストールが残留している場合、水と一緒にすべて飲み込みます。
※ご希望の患者様には鎮痛剤を処方いたしますのでお申し出ください。
2剤目服用後、個室で経過をみます。ご希望の場合は、付き添いの方も一緒に入室していただくことが出来ます。

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④投与後の検査

外来

1剤・2剤処方後、出血とともに胎嚢(レバー状の塊)が排出されましたら指定医にお知らせください。
胎嚢排出が確認されましたら人工妊娠中絶は完了です。ほとんどの方は2剤目服用後、6時間以内に帰宅されています。
16時までに排出がなければ診察を行い外科的な処置を行います。
最後に超音波検査で人工妊娠中絶の成否確認します。

メフィーゴ®パックの費用

項目 税抜価格 税込価格
通常料金 95,000円 104,500円

※1) 1剤⽬の投与前に前納金¥121,000をお預けいただきます。外科的な処置を行わなかった場合は、¥16,500を返金させていただきます。
※2) 2剤⽬の服⽤が⼟曜⽇になる場合、プラス¥50,000(税別)の費用がかかります。
※3) 2剤⽬の服⽤が⽇曜⽇になる場合、プラス¥100,000(税別)の費用がかかります。
※4) 鎮痛剤、抗⽣剤などは別途費⽤がかかります。
※5) 料金は予告なく、変更になる場合がございます。詳しくはスタッフにお問い合わせください。

メフィーゴ®パック投与よる症状・安全性について

出血について

異常が認められた場合には、この薬を処方した医療機関に連絡して下さい。
この薬の投与を受けた後は全例で子宮出血があらわれ、一定期間継続します。
また、まれに失神等の症状を伴う重度の子宮出血が起こることが報告されています。
子宮出血により貧血が悪化するおそれがあるため、重度の貧血のある方は、必ず指定医師に伝えて下さい。
胎嚢排出確認前0時間~4時間は出血量が増える傾向にあり、胎嚢排出確認後もしばらく出血が続くことが多いようです。

下腹部痛

投与後はほぼ全てのケースにおいて下腹部痛が起こると報告されています。
また、子宮内膜炎などの感染症があらわれることがあります(頻度不明)。

その他注意点

子宮内避妊用具(IUD)やIUSを使用中の人はこの投与前に除去します。
メフィーゴパックの試用について適切な使用方法が確立されるまでの当分の間、2剤目(ミソプロストール)投与後から入院又は外来であっても胎嚢が排出されるまで院内待機が必須となります。
現在使用している薬がある場合や授乳中の場合は薬の影響を受ける可能性があるため、事前に医師に相談して指示を受けてください。
薬局やインターネット通販などで個人購入することはできません。万が一通販などで販売されていても購入・使用してはいけません。

(参照) 厚生労働省『個人輸入される経口妊娠中絶薬(いわゆる経口中絶薬)について』

メフィーゴ®パック投与による
妊娠中絶成功率・有害事象

国内第Ⅲ相試験における人工妊娠中絶成功率

メフィーゴ®パック2錠目(ミソプロストール)投与後24時間までの人工妊娠中絶の成功率は93.3%と報告されています。(成功例件数:112/120例)

(参照)
厚生労働省『いわゆる経口中絶薬「メフィーゴパック」の適正使用等について』)
ラインファーマ株式会社『メフィーゴ®パック患者向医薬品ガイド』

国内第Ⅲ相試験における有害事象・副作用の発生について

重度の子宮出血 0.8%
下腹部痛 30.0%
嘔吐 20.8%
感染症 頻度不明
重度の皮膚障害 頻度不明
ショック・アナフィラキシー 頻度不明

(参考)厚生労働省『いわゆる経口中絶薬「メフィーゴパック」の適正使用等について』

人工妊娠中絶手術の合併症発生頻度

合併症 発生頻度※1
遺残・再手術 0.27%
大量出血 0.03%
子宮穿孔・損傷 0.02%
ショック 0.01%
重症感染症 0.004%

(参考)厚生労働科学研究費補助金総括研究報告書『我が国の妊娠中絶の方法と合併症』より

※1) 2012年1年間に施行した人工妊娠中絶件数に対する発生割合
従来の人工妊娠中絶手術(吸引手術、掻爬手術、両方を含む)における合併症の発生割合。
2012年1年間に施行した人工妊娠中絶手術のうち108,148件を対象にした調査結果による
(母体保護法指定医のいる全国の産婦人科施設:4,154件のうち58.6%が回答)
※手術は吸引手術(自動、手動MVA)、掻爬手術、両方を含む

データより、経口薬による人工妊娠中絶による子宮出血の発生頻度は、人工妊娠中絶手術と比較して高い頻度で発生することがわかります。
子宮内避妊用具(IUD)やIUSを使用中の人はこの投与前に除去します。
メフィーゴパックの試用について適切な使用方法が確立されるまでの当分の間、2剤目(ミソプロストール)投与後から入院又は外来であっても胎嚢が排出されるまで院内待機が必須となります。
現在使用している薬がある場合や授乳中の場合は薬の影響を受ける可能性があるため、事前に医師に相談して指示を受けてください。

メフィーゴ®パック投与を受けることができない方

以下に該当する場合は薬の投与を受けることができない、または制限される場合がありますので、医師に相談してください。

  • 過去に当薬剤に含まれる成分で過敏症があった
  • 過去にプロスタグランジン E1誘導体製剤に対して過敏症があった
  • ポリフィン症の方
  • 全身性又は吸入の副腎皮質ステロイドを投与中で、これらの薬剤の効果の減弱による状態の悪化や離脱症状の発現が懸念される方
  • 出血性疾患及びその疑いのある方
  • 肝臓に重度の障害がある方
  • 抗凝固薬を使用している
  • 抗血小板薬を使用している
  • 薬物代謝酵素である CYP3Aを強くまたは中等度に誘導する以下の薬剤を使用している
    リファンピシン、リファブチン、カルマバゼピン、フェニトイン、セイヨウオトギリソウ含有食品、フェノバルバヒール、ボセンタン、エファビレンツ、ダブラフェニブ、プリミドン、ソトラシブ
  • 子宮内用避妊具使用中の方

この薬には上記の他にも併用を注意すべき薬があります。何か使用している薬があれば、必ず指定医師に伝えて下さい。

その他事項

この薬の投与後、人工妊娠中絶が達成しなかった場合には、外科的な処置が行われることがあります。
投与前にRh式血液型を確認し、Rh(D)陰性の方には必要に応じて感作予防のための処置を行うことがあります。

予約について

受付時間内にお電話の上、予約をおとりください。

各院によって取り扱いが異なりますので、来院前に必ずお問い合わせください。
銀座院は不妊治療のみの取り扱いになります。

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※予約の受付は、祝日(9:00~17:00)も行っております。

※海外、一部国内の離島からは、上記番号がご利用いただけません。
その場合は、次の番号におかけください。TEL 06-4398-1000(通話料が必要です)

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