当院では臨床研究「不妊症患者における制御性T細胞サブセットと妊娠の関連」に取り組んでいます。
この研究にご協力頂ける患者様は、不妊症・不育症に関連する血液検査を無料で受けて頂けます。
妊娠成立に重要な制御性T細胞を調べ、不妊・不育症の病態解明と新しいアプローチを目指します。
制御性T細胞(Treg)の測定や着床・不育症に関する検査のため、少量の血液をご提供いただきます。
20~40歳未満で女性、原因の特定ができない、婦人科疾患の既往が無い方、などの条件があります。
制御性T細胞(regulatory T cell; Treg)は、免疫寛容を司るリンパ球です。
妊娠の成立には、非自己である胎児を母体へ受け入れるため免疫の抑制(免疫寛容)が必要であり、Tregはその中で重要な役割を果たしていると考えられています。
この研究では融解胚移植周期中のTregの変動を調べます。
同時に不育症に関する検査を実施し、不妊症や不育症の病態の解明や治療への新しいアプローチを目指します。
ホルモン補充周期融解胚移植中に採血を行い、Tregの測定の他、ホルモン値や銅・亜鉛(着床に影響する)、血液凝固系(不育症に関連する)の検査を行います。
胚移植日、妊娠判定日、ご妊娠された場合は妊娠初期検査時(妊娠9週頃)の採血で、それぞれ10~20ml程度の血液をご提供頂きます。
以下の条件を満たす患者様が対象となります。
※研究対象期間中は、研究プランから逸脱する不妊治療(新鮮胚移植や人工授精、タイミング法など)は行えません。
患者様のご都合により研究プロトコールを完遂できなかった場合は、検査代金を申し受けます。
参加をご希望される方はスタッフまでお申し出ください。
申込先着順で、定員になり次第締め切らせて頂きます。
また、参加基準に合わない場合は、ご参加頂けないことがありますのでご了承ください。