反復着床不全の原因と検査・治療

子宮内膜ポリープ

子宮内膜ポリープは子宮内膜にできる良性腫瘍です。
不正出血の原因になることもありますが、かなり多くの方が無症状です。
不妊症患者様の10-20%が子宮内膜ポリープを持っていて、大きいものについては取り除くことで妊娠率が上向くことが明らかになってきました (Bosteels J, et al. The effectiveness of hysteroscopy in improving pregnancy rates in subfertile women without other gynaecological symptoms: a systematic review. Human Reproduction Update. 2010, Vol 16, No 1, p1-11.)。
子宮内膜ポリープの一部、特に不正出血をともなうものと閉経後のものは、子宮体癌発症と関係していることも分かってきました。
子宮内膜ポリープは、通常の超音波検査や子宮卵管造影を用いて、その存在を推測できる場合もありますが、さらに診断に役立つ検査がソノヒステログラム、MRI、そして子宮鏡です。