妊娠の成立には、排卵、受精、着床というプロセスが、とどこおりなく進行する必要があります。
まず、成熟した卵子が卵巣から飛び出し(排卵)、この卵子が卵管に取り込まれ、卵管膨大部で精子と出会い、結合します(受精)。
このようにしてできた受精卵は、分割をしながら卵管の中を通って子宮の方に運ばれ、子宮内膜(子宮の内側の粘膜)に接着し、潜り込みます。これが着床です。
精子や卵の形成・成長・成熟、排卵、 受精などに比べ、未知の部分が多いのが着床です。
これが起こりうる時期はひとつの月経周期のうち3-4日間と非常に限られており、なおかつこの期間に受精卵と子宮内膜がともに良い状態にないとなりません。