ハロースパームテスト(Halo Sperm test)は精子DNA損傷について調べる検査です。
精子の細胞膜と核タンパクを薬剤処理により除去し染色すると、目視では判別できない、精子DNAの損傷について判明します。
精子のDNAフラグメンテーションを調べる検査です。
DNAフラグメンテーションはDNAのダメージを意味します。
精子の細胞内には遺伝物質(球状にまとまった長いDNA鎖)が入っていますが、正常に見える精子であってもDNAが損傷している場合があり、DNAフラグメンテーションと呼ばれています。
ハロースパームテストは精子を染色し、精子頭部の染まり方によってDNAフラグメンテーションの有無を視覚的に判定します(下図)。
DNAフラグメンテーションがある精子の割合(SDF値)が20%未満は正常とされています。
500個以上カウント
SDF (%) = (fragmented + degenerated) ⁄ total × 100
DNAにダメージをうけた精子を受精させると胚発育や胚の生存能力に影響を与える可能性がありますので、顕微授精の際に良好精子を選別する「ヒアルロン酸成熟精子選別法」をお勧めしています。