当院の男性不妊外来では、問診、視診・触診、精液検査、ホルモン検査などを行います。
過去にかかった病気や現在の性交について、また、勃起障害(ED)やセックスレスなどがないかを確認します。
オーキドメーター(プラスチックでできた精巣の模型)や超音波による精巣容量の確認、触診による精巣上体炎、精索静脈瘤の確認などを行います。
採精(マスターベーションで精子をとること)し、精子の数や運動率などをチェックします。
精液量 | 1.4ml以上 |
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精子濃度 | 1ml中に1,600万以上 |
運動率 | 42%以上 |
総運動精子数 | 940万 |
前進運動率 | 30%以上 |
正常形態率 | 4%以上 |
奇形数 | 96%未満 |
白血球数 | 1ml中に100万個未満 |
精液検査の結果を記入してお渡ししています。
精液中の精子数の計測・運動性の測定に用います。
精液検査をした時に精液量が少ない場合や、精液が出ない場合に射精後の尿を採取し、膀胱に精子が逆流していないか調べます。尿中に精子が多数発見される場合は逆行性射精と診断されます。
血液検査により、男性ホルモン(フリーテストステロン)・卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体化ホルモン(LH)・プロラクチン(PRL)などの量を測定します。
精巣の造精機能に異常がある場合、血中のテストステロンは低下し、FSHやLHが上昇します。FSH値の異常は造精機能障害、PRL値が高い場合は、視床下部や下垂体疾患の可能性があります。