
妊娠の継続が困難である不育症という病名があります。
定義としては、繰り返す3回以上の流産もしくは、12週以上の胎児死亡を経験された方があてはまるのですが、待ち望んだ妊娠がスタートしたのに流産という結果を迎えることは、それが一度のことでも辛く悲しいことです。
しかし流産の原因の多くは、胎児側の染色体異常によると考えられています。この流産を乗り越えて、次回の妊娠が順調な経過をたどり、無事出産を迎えられることは多く、日常的でもあるのです。
しかし3回くり返す流産や、安定期に入ってからの流産となると、次の妊娠への不安も大きいことです。
流産につながる何か根本的な原因があるのではないか、それを探る検査を不育症外来では行っています。
血液検査(代謝異常や感染症 自己免疫系の異常)子宮の形態や、内膜の状態をチェックし必要があれば投薬や手術を行います。
私たちは、くり返す流産を乗り越えて出産された方々から、いつも感動をもらっています。
今、立ち止まって苦悩している方も、どうか勇気を出してご相談ください。
写真で⾒る林輝美先⽣は、楚々としたイメージ。
インタビューを通して意外な⼀⾯や医療、患者様への思いをお伝えします。
23歳ころに免許を取って、医師として働くようになってバイクを降りました。 やっぱりケガをするわけにはいきませんからね。 一度、降りたら、もう乗れなくなりました。怖くて。 写真を見ると、懐かしいなと思い出します。週末にツーリングしていると、ほかのバイカーから声をかけられて、集まりに誘ってもらったり、ツーリングに良いコースを紹介してもらったりと輪も広がっていくのも楽しかったです。コーナーを走るときに、バイクを倒して「ギューン」と走る時は「私、風になった!」と最高の気分でしたね。今は、もう無理ですけど…。
最近は、裁縫が楽しいです。 ポーチやボトルカバー、お財布もつくります。100均にいろいろな布やファスナーや飾りもあるので、休みには買いに行ったり、それらを組み合わせてつくったりしています。 この頃は、スタッフにもつくってあげるのも楽しみの1つになっています。あの人は、青が好きだったなとか、お気に入りのキャラクターがいたなとか、なるべく好みに合うようにつくっています。
なかなか難しいのですが、患者様の気持ちに寄り添えるように心がけています。 年齢が高かったり、何回か妊娠できなかったりする周期が続くと「もうこれで終わりにします」と話す方もいらっしゃいます。 その時には「今、決めなくても、ゆっくり考えてみてください」などとお話すると、その後にご主人と話し合われて「もう一回頑張ろうと思います」とお話になる場合もあります。 その時、その時で患者様の気持ちも揺れ動くことがありますので、その都度、お話ができれば患者様の安心につながるのではないかと思います。これは、オンライン診療の良さと実感しています。